馬の民間薬

馬肉には解熱効果があるといわれ、民間薬では捻挫などの幹部に湿布として使用されます。
美肌効果を期待して、馬肉パックと称する用法もあります。

馬脂は、人間に最も近い自然の脂です。
馬の脂肪には高度の不飽和脂肪酸が多量に含まれています。
そのため皮膚浸透性に優れ、人体との親和性が高く血行促進などの効果があります。
大やけど、日焼け、虫刺され、しもやけ、しみ、しわ、白髪…と、あらゆる症状に効果があります。

実際、馬脂を開発した直江とおる氏は、自身の大やけどをきっかけに馬脂の効能を確信しました。
昭和23年の暮れ、工場内の鋳鉄場で働いていたとき、つまずいて左手をついた先には真っ赤に焼けた大鉄釜でした。うずくまる直江氏に、仲間は数日前にもらった馬肉の脂肪を塗ります。その後も、馬の脂肪をこのまま試してみようという事で、毎日馬の脂肪を拳に塗り続けました。そうして2ヶ月が過ぎた頃、拳に張り付いたガーゼの上から脂を塗り足そうと包帯を外すとかゆくてがまんできませんでした。
そっとガーゼを剥いでみると、真っ黒に焼け焦げた皮膚も一緒に剥がれ、その下にピンク色のきれいな皮膚が再生されていました。うっすらですが指紋までできあがる程に、皮膚ができあがっていたのです。
そして大やけどから3ヶ月もすれば、傷跡も残らず完治していました。

たっぷり塗った脂が、焼け焦げた皮膚の中にまで浸透して乾燥を防ぎ、その皮膚の下で浸出液が皮膚を再生していたと考えられます。